■アクアマリンとは
アクアマリンは青色をなす緑柱石の変種です。緑柱石は花崗岩ペグマタイトに特徴的なベリリウム・アルミノケイ酸塩鉱物で、化学組成はBe3Al2[Si6O18]です。典型元素のみから構成され、通常は和名緑柱石の通り淡い緑色をした六角形の柱状結晶として産出します。アクアマリンの青色の発色は、二価の鉄イオン(Fe2+)に起因するとされます。青色が濃い程、アクアマリンとしての価値が評価されます。
しかし市場に出回っているほとんどのアクアマリンには、エンハンスメント(品質改良)が施されています。
400℃の加熱で、余分な色のない澄んだ青色になり、そしていったん青色になったものは変色しないという特性があります。
また、アクアマリンの最高級品「サンタマリア・アフリカーナ」は、アクアオーラに似た色合いを持ち、そのエネルギーもアクアオーラに酷似した特性をもつといわれます。
鉱物学データ
・英名 aquamarine
・和名 藍柱石(らんちゅうせき)・藍玉(らんぎょく)
・色 明青色・青色・青緑色
・光沢 ガラス光沢
・条痕色 白色
・結晶系 六方晶系
・硬度 7.5~8
- アクアマリンの伝説
アクアマリンという名はラテン語の「アクア(水)」と「マリン(海)」で、「海の水」という意味です。
その名の通り、穏やかで美しい海のような宝石です。
アクアマリンはロマンチックな伝説があります。船乗りに恋をした人魚が、彼との叶わない恋に悲観して流した涙が宝石となって、それが浜辺に打ち上げられたのをその船乗りが見つけ、「人魚が彼の為にながした涙」としてお守りにしたと言われています。
■アクアマリンの効果
アクアマリンは3月の誕生石で、石言葉は沈着、聡明、勇敢です。
身につけると、まるで穏やかな海に身をゆだねているような、安らぎや精神を安定させる効果があるでしょう。
更に海のパワー、水の中にいるような安らかで清らかな感覚となり、感情が穏やかとなり周りにいる人に対して配慮しながら接することができるようになります。
それは、海がすべての生命の源であるからでしょうか。母なる存在の海は、私たち生命にやすらぎと穏やかな癒しをもたらしてくれるようです。
海のような癒しをもたらしてくれるため、周りの人に対しても優しく穏やかな気持ちで接することができるようになるなど、コミュニケーション能力がうまくいくようになるといわれています。
また、人と人を調和させるパワーも持ちますので、仲違いしている夫婦や恋人には、仲直りのきっかけをそっと与えてくれるでしょう。