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真鍮の歴史

真鍮は銅と亜鉛の合金のことで、亜鉛が20%以上含まれているものを言います。通常35%ほど含まれています。
真鍮は海水に対する耐食性の良さから、大航海時代に船舶用金物として実用的金物としての地歩を固めました。
特にイギリス無敵艦隊の軍艦の儀装品、士官の居住区の家具、建具等の金物として大きな発展を遂げ、近年ステンレスにその座を明け渡すまではねじ、釘等の小さな物に至る迄船舶用金物として王座を占めていました。

世界史において、真鍮の合金技術は紀元後の南カフカスで製法が確立する以前から存在していたとみられます。銅と錫の青銅では錫の方が沸点が高いですが、亜鉛は銅より沸点が低いため、銅を主体とする真鍮を作るために亜鉛ガスを銅の中に染み込ませて、真鍮を作りました。
ローマ時代になると真鍮に関する文献資料があり、ローマ帝国の初代皇帝であるアウグストゥスの時代には貨幣が作られていたことが記載されています。また、真鍮で作られた兜に金メッキして、黄金色に輝く兜が作られとことも知られています。

中国では古くから真鍮が珍重され「鍮石」と呼ばれました。明代の技術書に亜鉛精錬と真鍮製造方法の記録があり、真鍮貨幣が盛んに鋳造されました。正倉院御物の中に鍮石製品があり、奈良時代中国から輸入されたことが知られます。

日本で真鍮が用いられるようになったのは江戸時代中期以降と言われて、明和年間(1764年~1772年)には寛永通宝の真鍮四文銭が作られています。真鍮の製造のため、1600年代にはオランダから亜鉛が輸入され、真鍮製造の技術も伝えられたことが、オランダの貿易文書や国内文書の検討の結果分かっています。

現在は銃弾、砲弾等の武器には大量に使用されていて、素材価格は世界各地で戦争の有無により大きく変動します。 また、加工性のよさ、素材の美しさから、アクセサリー、住宅用窓金物等、各国・各時代により様々な様式を持ち発展しています。


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