■ローズクォーツとは
ローズクォーツは、石英の変種でピンク色のものをいい、別名を「バラ石英」と呼ばれることがあります。ピンク色に変化する原因は、内部に含有されたアルミニウムの他に酸化チタンの結晶を含むためといわれています。微細な結晶が分散しているため、透明なものは珍しく、ほとんどは曇りがあったりひびが入っていたりしています。
普通の水晶は柱状に結晶し、いわゆるクラスターを形成しますが、ローズクォーツはほとんどが岩のような塊状で産出します。まれに結晶状態でも産出しますが、非常に小さく、柱状結晶が1センチ以上になることは極めて珍しいと言えます。
鉱物学データ
・英名 Rose quartz
・和名 紅水晶(べにすいしょう)
・色 ピンク色、帯紫ピンク色、帯灰淡ピンク色
・光沢 ガラス光沢
・結晶系 六方晶系(三方晶系)
・硬度 7
■ローズクォーツの伝説と歴史
ギリシャ神話ではアフロディーテという愛と美の女神がいて、彼女の美しさを讃える為に、神々は薔薇の花を創造しました。なので、アフロディーテが歩くたびに、綺麗な薔薇の花が咲き乱れました。その花が結晶化したものがローズクオーツと言われています。
ローズクォーツの歴史について、最初に発見されたのはアメリカのペグマタイト鉱床です。現在はブラジル・ミナスジェライス州産のローズクォーツが市場で大勢を占めています。
■ローズクォーツの効果
ローズクォーツは10月の誕生石です。
ローズクォーツは「恋を呼ぶ石」として、一般的な知名度も非常に高い石です。実際、この石を手にしたら恋人ができたとか、夫婦仲が良くなったという話はよく聞きます。
恋愛の石としての側面ばかり大きくクローズアップされがちですが、癒し効果にも定評があります。
心の傷や過去のトラウマを癒し、コンプレックスを持っている人には優しく手を差し伸べ、女性的な面を引き出してくれるといった効果があると言われています。
悩み事があったり、失恋やコンプレックスなどで気持ちが沈んでいるなら、ローズクォーツを胸に当ててみてください。石から放たれる優しい波動が、傷ついた心をなぐさめ、癒してくれると言います。
張りつめていた緊張を和らげ、肩の力を抜いて、自然体の自分に戻してくれるでしょう。また、他人に対して寛大になり、優しさや思いやりをもって接する事ができるようになります。
人付き合いが下手な人や、人の欠点ばかりが目に付く人は、ローズクォーツの力を借りてみてはいかがでしょうか。