■トルマリンとは
トルマリンの成分としてはアルミニウム、鉄、マグネシウム、ナトリウム、リチウム、カリウムなどを含みます。一般的によく知られているのは黒いブラックトルマリンで、見かけは石炭を思わせます。この他にもこの他にもレッド、ピンク、グリーン、ブルー、無色など、さまざまなカラーバリエーションがあります。
トルマリン大きな特徴は、摩擦や加熱により帯電することです。加熱時には、柱状の結晶の片方がプラスに、もう片方がマイナスに帯電し、冷えるとそれが逆転します。
トルマリンの結晶が産出されるのは、花崗岩質ペグマタイトの鉱脈で、ブラジルのミナスジェライスの宝石鉱山地区、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ郡、そしてケニア、タンザニア、モザンビーク、マラウィ、マダガスカル、ナイジェリアといったアフリカ東部の国々で採掘されています。
鉱物学データ
・英名 tourmaline
・和名 電気石(でんきせき)
・色 無色、黒色、緑色、青色、水色、赤色、ピンク色、紫色、黄色、橙色
・光沢 ガラス光沢
・結晶系 六方晶系(三方晶系)
・硬度 7.0~7.5
■トルマリンの伝説と歴史
トルマリンは、スリランカのシンハラ族の言葉で「宝石の砂や小石」を意味する「turmali」に由来します。
古代の呪術師は、霊性を研ぎ澄ませ、多くのメッセージを受け取るために、好んでこの石を身につけていたといわれています。
また、ネイティブアメリカンは大自然の強力なエネルギーをもたらす石として崇め、大切な儀式の際には『聖なるひらめきを与える石』として用いたと伝えられています。
トルマリンは15世紀にオランダの商人たちに売られ、西洋に持ち込まれました。 オランダ人はトルマリンの美しさを賞賛すると同時に、クォーツと同様に圧電性という特別な性質を持っていることをはじめて発見しました。トルマリンは熱を加えたりこすったりすると電荷を生じ、軽いものなら磁石のように引きつけるのです。
■トルマリンの効果
トルマリンは10月の誕生石で、石言葉は希望、潔白、寛大、忍耐、友情です。
トルマリン全般はヒーリング面に非常に良く、「マイナスイオンを放出して健康を増進する」「電磁波を防ぐ」といった効果がさかんに語られ、一時期大ブームになりました。
心身の再生を促し、活発化するとされるトルマリンの効果は、すぐに疲れてしまう人や、健康に自信がもてない人、持久力がないと感じる人におすすめのパワーストーンです。アクセサリーとして身につけたり、枕元に置いたりすると効果的といわれています。